2016年08月

対局記録:宝酒造杯より③

3局目黒番。

20160827-3-3
黒43まで、白36、40と自陣に手を入れさせて悪く無いと思ってました。
白44に黒45がおかしかった様な気がします。
この時の自分の気持ちは分かるんですが。

20160827-3-2
白2には黒9までで何でもなさそうです。

20160827-3-4
黒51から57まで、ダメヅマリでつらい。仕方なく黒59。

20160827-3-1
黒53でたとえば参考図黒3キリの方が良かったでしょうか。
図は1手勝ちですが適当な検討なので合ってる自信無し。
実戦でこれは読めません。

20160827-3-5
下辺と右辺がかろうじて生き。何をやっているか分からない
展開になりました。

最後は二十目ビハインドからの無理気味の勝負手が
不発で中押し敗け。

対局記録:宝酒造杯より②

二局目黒番。

20160827-2-1
黒31は悩みました。
どう打つのがいいんでしょうか?

20160827-2-2
黒43-45が効いたので、薄い攻めですが47、49と攻めます。

20160827-2-10
黒58に黒59が良くなかった様で、一子ポン抜かれます。

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黒1とこちらをツイで何とか耐えていた様に思います。

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まだ攻めを継続します。黒109は悩みましたが、
白110、112が効いてツラい。

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こっちを打った方が良かったでしょうか。

20160827-2-7
白126から次図132アテが鋭い手。
白128で下辺のワタリが止まり、白132アテにツグと134と切り離されます。

20160827-2-8
攻め合いをヨミ間違えて黒133とツギ、左下を取られてしまいました。

20160827-2-9
ここは1とツイでコウを争うべき所でした。

結果は中押し敗け。

対局記録:宝酒造杯より①

宝酒造杯の四段戦に出ました。
一局め、白番。

20160827-1-1
意図した訳ではないんですが、打ちたい手を打っていたら
白12までマネ碁になりました。

白22は23にブツカる所だったでしょうか。
白24,26の手入れが必要になってしまいました。

20160827-1-2
上辺うろ覚え。大体こんな感じだったと思います。
下辺の盛り上げと左辺の値切りを見合いにして白62。

20160827-1-3
白78まで、黒があっさりコウを譲ったので左辺を削減して
有利になったと思います。
この後右下での戦いを制して勝ち。


コウの一手の価値について

コウの一手の価値について、今まで本で読んだり考えたりした事が無かったので考えてみました。
(以下、断定的に書いてますが絶対的な自信がある訳では無いのであしからず。)

まずシンプルな本コウから。

20160812-1-1
[A-1図] 白から一手打つと18目の地が出来る。
黒から二手打つと5目の地が出来る。
→合計三手の出入りが23目。
という事は、このコウの一手の価値は23÷3で23/3目(7+2/3目)。

コウダテを打つなら、二手連打で15+1/3目以上、
コウダテじゃない手を打つなら7+2/3目程度以上の手を2箇所打てば良い。

20160812-1-2
[A-2図] ※補足。前の図で出入りが23目と書いたけど、
例えばこういう状況だとすると出入りは23目ではない。
白がコウを負けると、周りの石に攻めが効くので出入りは
23目より大きい。正確に何目と出すのは難しいけど、
実戦ではこういうケースも多い。


次に一手ヨセコウについて。

20160813-1-1
[B-1図] ここから白が3手打つと白地が6目、黒が1手打つと黒字が18目で出入り24目。

20160813-1-2
[B-2図] B-1図から白が2手打った状態。
これは本コウで白の取り番だから、黒字が18目の状態を基準とすると24目÷3×2で16目。

20160813-1-3
[B-3図] B-1図から黒が1手打った状態。これは黒字が18目。
という事は、B-2図の白2手は16÷3×2=10+2/3目の価値で、
3図の黒1手は16÷3=5+1/3目の価値と言える。

同様に、n手ヨセコウの1手の価値はn-1手ヨセコウの3分の2と言えそう。


次に万年コウ。
(2016/12/8追記:どもこの万年コウの考察が間違っている様な
気がするのですが、まとまった時間が取れないので
取りあえずこのコメントを追記しておきます。)

20160813-2-1
[C-1図] ここから黒から3手打って18目 or 2手打って1目(セキでアゲハマが1目)
白から2手打つと7目。セキを一旦置いておいて、出入り25目。

20160813-2-2
[C-2図] C-1図から黒が2手打った状態。
これは本コウで黒の取り番だから、白が7目の状態を基準とすると50/3目(16+2/3目)。

20160813-2-3
[C-3図] C-1図から白が1手打った状態。
これは本コウで白の取り番だから、白が7目の状態を基準とすると25/3目(8+1/3目)。

2図と3図の差が25/3目だから、1図からの黒2手は50/9目(5+5/9目)の価値、
1図からの白1手は25/9目(2+7/9目)の価値と言える。
1図は白が7目の状態を基準とすると100/9目(11+1/9目)。

20160813-2-4
[C-4図] C-1図から黒が2手打ってセキ。白が7目の状態を基準とすると、8目。
この黒2手の価値は8-100/9で-28/9目(-(3+1/3)目)。
という事は、このケースでは、コウダテ等周りの状況を無視すると
セキにするよりコウにする方が得と言える。


最後に二段コウについて。

20160813-3-1
[D-1図] 黒から3手打つと黒地が24目
白から1手打つと白地が8目で出入りが32目。

20160813-3-2
[D-2図] 黒から2手打った状態は本コウじゃない。ここから白が解消するには3手必要。

そうすると、1手の価値は32÷4=8目となる。